【読書記録】ゆっくり、いそげ
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まとめ
内容抜粋
交換を「不等価」にする
「不等価」な交換は、より多くを受け取ったと感じる側が、その負債感を解消すべく次なる「贈る」行為への動機を抱く。例えば再訪や良い口コミなどにつながる。一方で、海外におけるチップの制度は、交換を等価にし「自分は負債を追っていない」という関係性を作り得る。
駅前がチェーン店ばかりになる理由
物件の貸主が個人の場合、その人の考えでテナントを選択できる。しかし貸主が会社などの組織の場合、個人の意向ではなく、会社としてどのような選択をすべきかを迫られる。会社は営利組織なので、収益最大化が目標であり、その目標に対しては、資本力のある大手チェーンを、迎え入れるテナントとするのが最適解となってしまう。チェーン店以外のテナントが入る場合は、貸主が収益最大化を目指していない、もしくは借主がチェーン店よりも高い賃料を支払うのいづれかになる。
人間の関係性
人間の関係性を、「自由」と「不自由」、「共生」と「孤立」という2軸で考えた場合、「自由な孤立」か「不自由な共生」のどちらかのみだと考えがちだが、「自由な共生」を実現することも不可能ではない。そのためには「傾聴」と「違いを楽しむ」ことが重要。